ライフデザイナーだいごの四方山コラム
四方山コラム
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コラム vol.64
禁煙を成功できない人へ

 禁煙をしたいけれど成功できない。心当たりのある方はいらっしゃらないですか?はい、私です。

 出費もかさみ、体調も悪くなり、なおかつ臭いと三点揃った煙草がなぜ辞められないのか、そしてどうしたらやめられるのか。考えてみました。

『煙草がやめられないメカニズム』

 煙草がやめられない理由は、まず大きく分けると「身体的依存」、そして「精神的依存」に分類されます。

 身体的依存の原因として挙げられるのは、煙草に含有されているニコチンです。このニコチンは、脳が分泌できる「ドーパミン」と呼ばれる興奮物質と、「セロトニン」と呼ばれる鎮静物質を人工的に発生させる効果があります。

 しかし、喫煙習慣が続くと次第に脳は自分でこの「ドーパミン」「セロトニン」を分泌できなくなってしまいます。これがいわゆる「ニコチン中毒」の状態です。従って、ニコチン中毒に陥った喫煙者は正確にはニコチンに対する中毒ではなく、脳がニコチンを摂取しないと分泌しなくなった「ドーパミン」「セロトニン」を求めて煙草を吸っているにすぎないのです。

 精神的な依存というのは、習慣に依存するいわゆる「癖」のようなものです。朝起きたら一本、ご飯を食べたら一本、仕事はじめに一本といったように行動の合間に設定されてしまった「トリガー」がこれに該当します。

『煙草会社の最大の目的』

 では、このほぼ「麻薬」といってよい煙草を販売する煙草会社の目的とはなんでしょうか?世界征服といいたいところですが、現実多くの企業体の最大の目的というのは「利潤の追求」です。ビール会社にしても明らかに煙草に匹敵する程害がある「アルコール」を売っているのにそこまで槍玉に上がりませんが、彼らの目的も「利潤の追求」にあります。

 では、このように中毒性のある商材を扱う企業がどうすれば利潤を最大化できるのか仮説を立ててみましょう。基本的には「単価を上げて消費スピードを伸ばし、リピーターを増やす」というルールに忠実に従う事になるはずです。

 課税率の高い煙草の場合あまり単価を上げると禁煙者が増えてしまい、売上が落ち込んでしまいます。そこで、消費スピードを上げる施策として煙草の紙に燃焼を促進する薬品を塗布して燃える時間を速くする、リピーターを増やす効果として何かしらニコチンの作用を向上させる違う化学薬品を混ぜるという事もできなくはありません。

 あくまでも仮説です(笑)。恐らく、煙草の煙よりも車の排ガスの方が数万倍も人体にとって害だと思ってはいますが、それでもこのような物質が入った煙草も体に良いとは思いません。

『禁煙が成功したい人へ』

 自慢ではありませんが、一時期タバコを1年半やめていました。ちょうど、250円位だったタバコが400円台に値上がりする前だったと思います。しかし、あるときどこかで「一本ちょうだい」ともらいタバコをして禁煙はあっけなく終わりました。

 ジブリの映画で、「バルス」という崩壊の呪文を唱えるシーンがありますが、禁煙の場合はこの「一本ちょうだい」というのがそれにあたります。もし、あなたが禁煙を成功したとしても決してこの呪文を唱えてはいけません。

 それから一体何回禁煙に成功をしたか分からないくらい、禁煙に成功しました。禁煙のスペシャリストです。最近、敗因を色々と分析していたところやはり、「過去に1年半成功しているからまた成功できるだろう」という考えが頭のどこかにあるのが原因なのだと思いました。

「ニコチンガム」「ニコチンパッチ」「電子タバコ」等の禁煙補助アイテムがたくさん売りだされていますが、もちろん私も持っています。一番長く禁煙できたときは「ニコチンガム」「電子タバコ」の併用が上手くいきました。「竹槍でB29を落とす」という精神論でも禁煙できる人もいますが、やはり何かしら補助アイテムを使う方がはるかに楽です。

 いずれにしても、禁煙は「3ヶ月」が勝負です。3ヶ月は人間関係を断ちましょう。飲み会なんてもっての他です。お酒もできれば断ちたいところです。この3ヶ月を過ぎるとやっと精神的な抵抗が出来上がってきます。

 さあ、色々と書きましたが私自身は今のところやめれる気が全くしません。なぜなら、書いている最中に4本くらい吸っているからです。また、しばらくしたらチャレンジすると思うので成果が出たら共有させていただきたいと思います。

編集者のつっこみ

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