ライフデザイナーだいごの四方山コラム
四方山コラム
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コラム vol.14
ピットリビングとローソファの相性について考える。

10畳にも満たない狭い部屋。
おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんがいて子どもたちがいて、ちゃぶ台を囲み、みんなが顔をあわせる。
昔ながらの日本の茶の間風景の一つですね。

このように同じテーブルを同じ高さで暖を囲む生活は昔ながらの日本の"和み"でありライフスタイルでもあります。
家族が近くにいるという安心感をしっかり味わう事の出来る生活です。

ピットリビングとは?

ピットリビングとは、住居リビングの床の一角に低い段差を設ける事で通常より一段目線の 低い生活を送る事をコンセプトにした方式です。

一段低い事で一体どんな変化があるのでしょうか?

まず、生活スタイルが一段と床に近くなります。

今でも床に近い生活を送られている方もおられるかと思いますが、一段下がった空間の中で、極端に言えばリビングの中に出来たもう一つのリビングでゴロゴロする人もソファに座る人も同じ空間でくつろぐことができます。

冬は床暖房やホットカーペット、こたつなどがとても重宝される暖かな空間の出来上がりです。
これにより家族の距離が縮まり、一家団欒をより楽しむことができます。

密接な囲いの中での安心感がより一層高まり、家族との親密な関係を育むことができます。

原点は原始時代にあった!?「竪穴式住居」のとピットリビングの関係。

原始時代を代表するヒトの住居「竪穴式住居」。
ピットリビングと「竪穴式住居」はちょっと関係がありまして、竪穴式住居を英訳すると Pit-house(ピットハウス), pit-dwelling(ピットデュウェリング)となります。

ピット。。!?
そう、ピットというのは"くぼみ"という意味があります。

竪穴式住居の特色としては、やはり一段低く構成されており日本のみならず世界各地でその痕跡が残されています。

日本では、縄文時代~弥生時代に数多く建設されましたが、平安時代には建設の技術の向上に伴い徐々に平屋に移行してしまいました。

竪穴式住居も中央に炉があり、恐らくそれを家族で囲み暖を取り、食事を共にしていたのでしょう。
獲物がとれた日もとれなかった日も、同じ所で家族一緒に。

太古のスタイルが蘇った、現代のピットリビング。

さて、太古の昔のスタイルが現代に蘇ったのはなにか理由があるのではないでしょうか?

現代はパソコン、テレビ、スマートフォンと便利な文明の機器が出現して生活が豊かになりましたが、結果として何か大事な物を失ってしまったような感覚を覚える方もいらっしゃるかもしれません。

家族で向かい合って食事をする、一緒に暖をとりながら安息のひとときを共に楽しむ。

「ピットリビング」はそんな大切な時間をまた今の時代に復活させ楽しもうと、そう思った方が考案したのでしょう。
どのように考案されて普及していったのかは調べた限り出てきませんでした(^_^;)(すみません)。

今回のコラムが、小さいお子様がいてこれから新居を構える方やリフォームを考えておられる方に一度ピットリビングというものについて考えていただける機会となれば幸いです。

家族が集まれる空間作り、暖かい食卓を囲んでいただけるような家作りにお役立て下さい。

そういった一段低いスペースにソファをおいてみると格段にピットリビングのスペースを有効にご活用していただけると存じます。

おすすめとしましてはスキップソファミニとピカソソファ、つみきソファなどのフロアタイプのローソファがお勧めです。
ピットによくはまり、密閉感を出す上で一番適しています。