ライフデザイナーだいごの四方山コラム
四方山コラム
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コラム vol.74
心に色がつくとき

何かしら視界に入る光景には色がついていますね。

コーヒーには茶色、街路樹は緑、澄み渡る空には青。
歩いていても、走っていても、立っているときでも色は否応無しに目に飛び込んできます。

他にもあります。綺麗な服、きらびやかな宝石、色鮮やかな絵。
なぜ多くの人がこういったものを求めるのか。それは、「色」が欲しいからです。

例えばとても色鮮やかな出で立ちをしている人、それはもしかしたら心に色がついていない人なのかもしれません。
自分の心に色をつけることができなくなってしまった人は、色がついているものを手に入れることで自分の心に色をつけようとするのかもしれません。

でも、恐らくそれでは心に色はつかないでしょう。

多くの人が関心を寄せる幸せな人と不幸せな人の違い。それは突き詰めていくと「心に色がついているのか、ついていないのか」に帰結するはずです。
それは何かを手に入れることだけではきっと解決しない問題なのだと思います。

自分の心に色を取り戻す第一歩、それは自分の心に色がついていないことを認識することです。

そして、その意味をチューイングガムを噛むように長い年月をかけて咀嚼していけば、いつの日かモノクロの世界が再び色づき始めることでしょう。

編集者のつっこみ

編集者のつっこみ

ヴィム・ヴェンダースの「ベルリン・天使の詩」を思い出すタイトルですね。

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